「あとさ、一輝くんじゃなくて一輝でいいから」 と照れくさそうに言った。 「わかった。じゃあさ、一輝。聞いてくれる?」 「うん。なに?」 だから私、何を言おうとしてるの? 「やっぱりいい」 「またそれかよ。話があるなら言ってみ!」 「だからいいの」 と体を反対側に向けた。 「じゃあ俺の話聞いてくれるか?」 「なに?」