そばに一輝くんはいなかった。 「一輝…くん」 朦朧とする意識。 一輝くんを探しに一階におりた。 「何してんだよ。寝てねーとダメだろ」 とお兄ちゃんがいう。 お兄ちゃんの近くに一輝くんは座っていた。 「一輝くん…」 私の意識はふら~となり、体が地面に叩きつけられた。 「わかったから。俺、そばにいてやるからちゃんと寝てろ」 体を起こされて、一輝くんと一緒に二階に上がった。