ナタリーに対する想いは時間がいずれ解決してくれると思っていたが、この3ヶ月はまるで麻薬の禁断症状のように日増しに募っていった。

僕の生活から華やかな色が消え、代わりに失意の色が浮かび上がっていった。

何かしていてもナタリーの顔が浮かび、何もしていなければなおさらだった。
 

そんな僕がまだ気持ちの整理がついていないときにナタリーから電話が掛かってきた。


時刻は夜の八時を過ぎた頃だった。