僕とナタリーは二年間交際し、最後の半年は一緒に暮らしていた。

ナタリーに別れを切り出されるまで、僕たちはうまくいっていると思っていたし、それがこれからもずっと続くと信じていた。

だからまさか彼女が別れを考えていたなんて、毎日顔を合わせていても全く気付かなかったし、想像もしたことがなかった。


しかしそれが現実だった。


「私たちもう会わないほうがいいと思うの」
 
ナタリーはそう言って僕の元を去って行った。

もちろん必死で説得したが僕が何を言っても彼女の気持ちが変わることはなかった。


「僕はいつでもきみが帰ってくるのを待っているから」

僕は最後にそう告げ、ナタリーの気持ちを受け入れた。