約束の日がやってきた。

今日は理華がうちに泊まりに来る日だ。

ベッドは狭いから、理華用に布団を一組用意してもらった。

奏美は、どうやって理華の告白タイムを演出しようか計画を練っていた。

「ねえ?理華。夏なんだしさ、思い切って剣に告白しなよ。私も協力するからさ!」

「いいよ…そんな…。どうせフラれるのわかってるし…。」

「そんなのわかんないじゃん?」

「わかってるんだってば…。」

「もー理華ったらそんな弱気でどうすんのよ!とにかくさ、せっかく行くんだから楽しもうよ。」

「そ、そうだね。じゃあ朝も早いからもう寝ようよ。おやすみ。」

「あ…うん。おやすみ。」

理華は奏美をなんとか振り切って布団にもぐりこんだ。