やがてパーティが始まった。

ミリーとロランは、各テーブルを回って招待客からお祝いの品を受け取り、懇談していく。

二人が奏美のテーブルにやってきた。

「おめでとう!」

「ありがとう奏美。」

「これお祝いなんだけど、瓶の中身はおばあちゃんの蜜。これを私がラッピングしたの。このまま飾っておけるようにしたよ。」

「すごい!素敵だわ!奏美!本当にありがとう!」

「ミリー良かったね。サンドラさんの蜜があれば、いつ赤ちゃんが産まれても大丈夫だよ。」

「やだ…ロランったら…恥ずかしいわ。」

「え?まさかもう…?」

奏美は焦った。

「違うわよ。それはまだ。でも結婚したし、早く欲しいとは思っているわ。」

「そうだね、マスターの勉強は一時中断してもいいし。なるべく早く作ろうか。」

「ええ。」

アツアツムードの二人に、奏美は言葉を失った。