今日は跳ね橋が初めから降ろされており、参列者たちは次々と城の中に吸い込まれていく。

貴族同士の結婚とあって、招待客の人数ははんぱじゃない。

奏美も緊張した足どりで、大広間へ進んだ。

奏美の席は、なんと新婦の目の前。

こんなところに座っていいのだろうかと悩んでいたが、同じテーブルにウメコPPを発見した。

今日も深緑のロングドレスだった。

あれは彼女(彼)にとっての正装?!

でも少しいつもと雰囲気が違う。

そうか!大きなコサージュがついている。

クリスタルで作られたようなコサージュが…

決して上品とは言えない大きさのコサージュが…

ドンと重量感丸出しで左肩に乗っていた。

でもそんなウメコPPのおかげで、奏美は少し緊張感から解放された。