「でもどうしたらいいんだろう?」

「瓶をどういう風に飾り付けたいのか、まずイメージすることだよ。わかりにくかったら絵を描いてもいい。
それから瓶に魔法をかけるんだ。この本を参考にするといい。」

おばあちゃんは、一冊の本を貸してくれた。
それはお祝い用の装飾魔法図鑑で、たくさんの装飾のされた瓶や箱などがたくさん載っていた。

「ありがとう!ちょっとがんばって考えてみるね。」

奏美は、本を持って自分の部屋に戻った。


「うーん…。」

かれこれ一時間。
ページをめくっては唸りの繰り返し。

イメージが湧かない…