家に戻り、おばあちゃんに結婚式のことを話した。

「おばあちゃん!お城の結婚式に招待されちゃったの!」

「ああ、知っているよ。今さっき魔法玉で私のところにも招待状が送られてきたからねえ。」

「どうしよう?!何着てったらいいの?お祝いとかどうしたらいいの?」

「慌てなくていいよ。ドレスは私が若いころに着ていたものがある。綺麗に保管しておいたけど、一応デイビスのところに持っていくといい。」

「本当に?」

「それから魔法界で結婚のお祝いというのは、特に決まりはないんだよ。
私が待月草の蜜を持っていくから、奏美はその瓶をラッピングしてあげるといい。」

「ラッピングかぁ…100均のリボンはかわいくないなぁ。」

「奏美。そういう時こそ魔法を使うんだよ。」

「そっか!」

制約の多い魔法界だけど、こういう事にはどんどん使うべきだった。