そして魔法界で結婚が許される18歳になったので、二人で意思を確認し合い、両親の許可も得た。

「それでね、奏美にも出席して欲しいの。」

ミリーの申し出に奏美は焦った。

結婚式なんて出たことない!

しかも魔法界の結婚式。

まだパニくっている奏美は、大きく深呼吸して、彼らに尋ねた。

「えっと、いつ?どこでやるの?」

「9月の満月の夜だよ。場所は城の中の大広間。」

「お城!?」

「純血同士の結婚式は、お城でやるのが普通なんだ。」

「え…じゃあ私なんかが行ったら迷惑になるんじゃ…。」

「大丈夫よ。私の親友として招待するんだから、誰にも文句は言わせないわ。」

「でも…。」

やっぱり自分はクォーターだし、お城と言えば…