魔法学校は、いよいよマスター取得に向けて動き始めた。

ここまで来ると、純血の中でも優秀な者がだけが残っている。

唯一のクォーターである奏美にとっては試練の場。

始めて一緒になるクラスメートからは、好奇の目で見られることもあったが

ミリーやロランが一緒にいることで、それもすぐ収まった。

あの二人は、ここでも一目置かれているらしい。


ウメコPPのクラスは、一単位だけになり、以前よりぐっと会う機会が減ってしまった。

それでも深緑のロングドレスは健在で、他の色を着ているのを見たことがない。

同じ色をたくさん持っているのだろうか?

一度聞いてみたいと思う奏美だった。