奏美がバチャラーコースに進んだ頃、学校では文化祭の季節になっていた。

2年生は文化祭でも主役だ。

剣は、バンドを組み今年は体育館のステージで演奏することになった。

一丁前に作詞作曲もしたようだ。

奏美と理華はクラスの模擬店の手伝いをするという、なんともまあシンプルな仕事をすることに。

女子はクッキーかゼリーを作ってくるこという宿題があった。

「じゃあクッキーにしようかな?理華はどうする?」

「私はゼリーにするよ。こっちの方が溶かして固めるだけで楽チンそうだもん。」

「あーー!私もそっち!ゼリー!」

「だーめ!奏美はクッキーって言ったからもうダメ。」

副委員長の女子に言われてしまい、後悔しながらも仕方なく頷く。