「私はミリーよ。あなたと違って純血だし、貴族なの。あまり気安く話しかけないでちょうだいね。」

ピシャリと言い放たれ、取り付く島もなかった。

「気にしないで、ミリーはきついとこあるけど、本当はいい子だよ。」

「うん…。」

ロランはそう言ってくれたけど、あそこまで言われるとやっぱりひいてしまう。

かくして前途多難なバチャラーコースが始まった。