「大丈夫よ、奏美。病気じゃないから…。」

「でも…その顔色…。まさか…?!」

「アンは妊娠してるんだ…。」

私の想像通りの言葉をデイビスが発した。

「うそ!?マジで?!それで相手は?!」

アンが気まずそうにデイビスの顔を見た。

「えーーーーーー!!!!!いつの間に?」

「私たち基礎コースの途中から付き合い始めたの。」

「隠すつもりはなかったんだけどね、せめて準学士になってから、奏美には報告しようって思ってたんだ。
でも順番が狂っちゃってね。」

デイビスは照れながら言う。

「ちょ・ちょっと待って!頭の中整理する!」

アンとデイビスが付き合って、妊娠して…

整理するまでもない。