私は音楽室の掃除を
テキパキと終わらせ

眞由には用事があるから
先に帰ってと言って、
屋上まで走った。


屋上のドアをあけると
オレンジ色の
雲一つない空があった。


「掃除、早かったね。」

夕日のオレンジ色した上野が
フェンスによりかかったまま、
私に言った。

「い、急いで終わらせてきたから。」

走ったばかりの私は
酸欠状態‥。