次の日。
あたしは彼との約束通り
南先生に上手く言い訳を重ね、先生を納得させることに成功した
いつもならぶつぶつと文句を言う先生も
若い教師から媚びられることに、嫌な気はしなかったらしい。
一日の授業が平凡に終わり、放課後あたしは静かな場所を求めてまたあの教室へ向かった
今日は終わらせなくちゃいけない仕事が山積みだ
教師といってもまだ一年目。
覚えなくちゃいけないことも、やらなくちゃいけないことも山のようにある
何となく身体が重くなるのを感じながら、教室に足を踏み入れようとすると
教室の影に見慣れない姿が見えた
その一点を凝視すると
そこには昨日の少年の姿があった
