公園につくと、楽しそうに遊ぶ子供達がいた。


私も少し前まで、あの子達とよく遊んでいた。


最近は体調が悪くて外にも出れなかったからな。



「あっ、芙由だー!」

「ホントだ!芙由、久しぶり」


私に気づいた子達が駆け寄ってきた。


「こら。芙由じゃなくて、芙由ちゃん」

「芙由〜」

「大地、アンタ生意気さが増したな〜」

「芙由は相変わらずのチビだな」


こんな風にみんなと話してるのも、入院中の楽しみの一つ。


お互いが怪我や病気でここにいるからこそ、気を使わなくていい。


それがすごい楽な気がする。


「これから遊ぼうよ?」

「あ〜ごめん、今日は無理なんだ。
 ここで人と待ち合わせてて」


えー、とみんなが揃って言う。


遊びたいけど、さすがに初対面の人に汗くさいまま逢えないし。


「明日ね!」


苦笑いを浮かべて、少し子供達から離れた。