恥ずかしいのか照れているのか。

…顔が熱い。
私は今、ゆでダコみたいに真っ赤になっているだろう。

二宮くんは笑いながら続けた。

「絵美くらいとは言わないけど、これからはあいさつくらいしてよ?俺、和葉ちゃんと仲良くしたいしさ」

「――え」

「和葉ちゃん、あんまり笑わないでしょ?…いつか、俺の前でも笑ってほしいから」

私はパッと彼の方を見た。

困ったように笑い、二宮くんは続けた。

「…まだ言うつもりなかったんだけどな。とにかく、そういうことだから、またね」

そう言い、私に何かメモのようなものを押し付けて走っていってしまった。



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