ある朝、洗面台の前で笑顔の練習をする。
でも、どうしても顔が引きつってしまう。

なぜ自分は他の人のできることができないのだろう。
そうして自分を責めた。

鏡の中の自分は、醜かった。
必死に人間になろうとしている悪魔だった。
クラスに打ち解けることはもうないだろうと感じていた。