そこでわたしは母に微笑み、喪服でパロと家を出たのだった。

今日は彼のお葬式だった。彼に謝らなければいけないと思っていた。


告別式を終え、供花を置いていく。粗末な式だったが、愛情にあふれた、温かな式だった。感情の大小があったにしても、それぞれが身の丈にあった反応をしていたのだろう。

わたしが花を添える順番が近づく。こんなときになって、他人の目が気になっていた。ここで泣くことができなかったとしたら。