きっと素直でよかったのだ。

今のわたしは笑うということが、他人を不快にさせない手段であると考えていたのだ。

しかし違った。パロの喜ぶような顔と声が気付かせてくれていた。
不吉な塊のようなものが肩に乗って渦を巻いていたのが、和らいだ気がした。
その和らいだ感情がわたしを笑わせてくれた。

パロに微笑み、明日への決心を決めているうちに、途端、パロが疲れたような声を上げてうつぶせになった。
わたしはもうパロには寝る時間なのだろうと判断して、わたしもベッドに臥した。