「・・・間違えている」

「えっ?」

「確かにお前は神様の娘だ。後継者だ。けどッ…!その前に叶音、一個人だろ?」



っ・・・!



「だから無茶するなよ。一人で抱え込むなよ・・」


手をつながれたままそっと抱きしめられた。


「・・・」



--泣きそうだった。


生まれた時から、『娘』として『後継者』という目で見られその使命を背負って生きてきた。

だから余計に嬉しかった。


私“自身”を心配してくれる人がいるなんて。


やっぱり私はこの人が・・・



「つばさ・・・」

「ん?」




「好き」