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・・・暖かい。
なんで…?
私はもう無なのだから何も感じないはず。
なのに何かあたたかいものが流れてくる。
「ん・・・・」
「かのん…?」
声が聞こえる。
すごく大切な声…
うっすら目を開けた。
「わかるか?叶音?」
「つ--ばさ-…?」
「よかったっ・・・目が覚めて…」
安心したようにほほ笑む翼。
これは夢?
でも、あたたかいものは・・・
不思議に思いながら手元を見ると一気に頭が覚醒した。
「だっ、だめっ!!」
体は痛いままだしほとんど動かない。
それでも必死につながれていた手を振り払おうとした。