「我、叶音の名において!」
「やめろーー!!!」
「“陣”!!」
そう叫び、手を高く振りあげた。
すると地面から円陣が現れ、まばゆい光が広がっていく。
「ぐっ、ぐおぉぉぉぉぉぉ!」
けたたましい叫び声が鳴り響く。
が、そこの声はどんどん小さくなっていく。
パァァァ!と光は弾けた。
光が消えると目の前には…悪魔は消滅していた。
空の端から1本の太陽の光が差し込んできた。
「やっ・・・」
やったんだね・・・
そう胸をなでおろした瞬間
“ズキンっ!!”
っ・・・!
今まで感じたことのない激痛が体中を走り抜けた。
「~~~!」
声を出すこともできない痛みに私はそのまま地面に倒れ込んだ。
声どころじゃない。
指一本ですら、呼吸さえまともにできない。