***


そう言いきって、私は手を振りあげた。

それと同時に握野さんの周りが光りだし、足元から光の紋様が現れた。



「なんだ・・・。まさか!こ、これは・・・“陣”!」

「ご名答♪」


さすがの悪魔様にの焦りの色が浮かんできたか。



「貴様っ・・・。かわしながらも我に気付かせぬよう作った…?最初からこれが目的だったのか!!」

「…まぁね」




       陣


それは神力の攻撃系の技の中でもトップクラスの破壊力をもつ。

弾をある一定の位置に放ち、形成する。

その分、難易度も高くぶっちゃけ一か八かの賭けだったけどね。



「ふっ。だが知っているぞ!陣は形成に大量の神力を必要とする。はたして貴様ごときにに作れるのか?!」



…それも正解。

陣はデメリットも大きい。

しかもこの陣は陣の中でも上位クラス。


「くっ・・・」


まだ形成途中なのに体が痛みだした。

通常の状態でも形成困難なうえに、何発も攻撃を受けたからね…

確率を求めるだけ無駄な話。



「けど・・・作ってみせる!」

そう力をこめると陣はより光を放ちだした。