“ジャリ・・・”







「っ!」


気のせいか?今…後ろから音が聞こえた。


なわけない。

ここにいるのは我だけ。


他に存在するわけが・・・


そう思いながらも握野が後ろを振り返ると、




「っ…貴様…」



立っていた。


ボロボロになりながら、神崎叶音が立っていた。




「ハン。予想外だよ、さすが神様の娘で後継者か。が。なにもかわらん!」


「・・・と・・・き…」


「ん?なに?頭でもイカレたか?」


だがすぐに握野はギョッとなった。


気付いたのだ。




叶音が・・・笑っていることに--







「やっと…できたって言ったのよ!」