「あなたを失うわけにはいかないの・・」


わかってる・・わかってるよ。


望ねぇだって女神様後継者。

苦しんでいるんだよね。


今ここで我慢をして時間をかけてでも天界と連絡をとるのが得策かもしれない。


でも・・・




「・・・ごめんね」

私は歩き出した。



「か、かのん?!」

望ねぇも慌てて追いかけてきた。



「待ちなさい!今の話聞いていたの?!」


「うん、聞いたよ。それでも…私は行くの」

ほほ笑んで玄関を出た。




「ちょっ・・・!って、え?なによこれ…?」


外に出た私を望ねぇは捕まえようとしたが、望ねぇは玄関から出られない。

目には見ない何かに阻まれてるかのように・・



「結界。はらせてもらった。これで多少のダメージは防げると思うから」


これで2人は大丈夫。