「--ほんと、いつも貴様は我の邪魔をするのよね。天使ごときが」
「うっせーよ」
「翼っ!」
いつの間にか屋上にやってきた翼は鋭い目つきで握野さんを睨む。
「やっぱり悪魔だったか」
えっ?“やっぱり”って…
「フン。貴様だけは最初から我を疑っていたものね」
じゃ、じゃあ翼がいつも握野さんを気にしていたのは疑っていたから…?
「ま、待ってよ!じゃあ、なんでみんなを眠らせたの?!」
「邪魔だったからよ」
握野さんはゴミを見るような目つきで下を見た。
「騒がれてもうろうろされても面倒だからね。とりあえず眠ってもらったわけ」
邪魔って・・・あなた・・・!