「あんたの魂に目をつけ人間に扮する前から…夏からずっと、ね」


夏・・・?



『お姉ちゃんにもらったんだよ』



っ!ま、まさか・・・



「まさか、あの幽霊の男の子にカーテンを渡したのも金縛りにさせたのも…」

「そう。この私」

「じゃ、じゃあお化け屋敷もマジックショーも…!」

「だいせ~かい!」



“ゾクッ”


そうか…

ずっと不思議で不可解だったできごとは、全部こいつの仕業だったの…




「神様の娘であり後継者の魂。
それは普通の人間の100億倍の価値があるといわれ、しかも危険を乗り越える度に輝きを増す。

その魂を食らうためにめんどくさい人間にまでになりすました。

けど・・・いつもいいところで邪魔が入るのよね~」



その時、光の弾が握野さんめがけて飛んできた。

だが、握野さんはそれをいともかんたんにかわす。