「っ!おい!叶音。空が!」
えっ?
翼の声に顔をあげると、どこからか不気味な黒い雲がやってきた。
なによ‥あれ・・・?
明らかに自然現象じゃない。
黒い雲はどんどん青空を覆っていき、全て覆い尽くしたとき太陽は・・・
赤い月へと変化した。
ドクンッ・・・
心臓がいやな音をたてる。
「つ、つばさ。これは一体・・・・・“バタンッ”」
え---
異常事態はそれだけじゃなかった。
突然、隣にいた繭が倒れた。
繭だけじゃない。
山本くんも他のみんなも先生もみんなみんな倒れてしまった。
立っているのは、私と翼だけ。