---でも、今考えてみればこの時平和ボケしていたんだ。


敵を倒して油断していたのかもしれない。



どうやって奴が現れた、なんて気にもとめなかったんだから。



「(・・一応、お父さんには報告しておこうかしら)」



ただ、望は走っていく2人の背中をみつめながらイヤな胸騒ぎを感じていた。




そして、これは誰も気づいていなかった。


その光景を1つの人影が見ていたことを



「・・・時が満ちた」



そう嬉しそうに笑う存在を。