「叶音・・・」
「・・・・」
「・・・ごめん」
っ!
怒られると思ったのに逆に…謝られた。
でも、それが余計に自分がみじめに感じられて部屋を飛び出してしまった。
「ハァ…ハァ…」
たいした距離も走っていないのに。
私は自分の心を落ちつけるのに必死だった。
そして、おのまま座り込んでしまった。
父さ…いや、神様の目が言葉が…そして謝罪が一気に心をかき乱す。
「私は-…私は-…」
それは、今まで逃げてきた私が受け止めるには現実味を帯び過ぎていた--
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「おい」
「・・・・」