こうなったら




「ところで、私が経験したマジックですが…」



わざと聞こえてないフリをして




「どんな風になっているんでしょうね?」



正面からいくしかないかないかな。



無論素直に教えてくれるとは思っていない。


ただ“きっかけ”がほしい。



エンジェルの笑みは相変わらず崩れない。




「ん~…残念ながら教えることはできないよ。言うならばタネらしいものはないからね」


「・・・・」


タネらしいもの・・・か。