「アホ。俺はお前を見守る義務があるし、相手が見境もないバカだったらどうするんだよ」
はぁ~…。
ほんと過保護というか…もしそんなバカだったらむしろすぐに帰るよ、神力を使ってでもね。
呆れながらもマネージャーさんらしき人を見つけ、話すとすぐに案内してくれた。
「失礼します」
「やぁ!いらっしゃい」
中に入るとエンジェル松岡はハットをとり、リラックスしていた。
さすが大注目のマジシャン。
いい部屋使っているなぁ。
だが、怪しいものはない。
「お疲れ様です。素晴らしいマジックでした」
そう体裁だけの笑みを浮かべた。