「・・・・」



なに、無性に泣きそうになってんのよ私。



でも、一度始まった負の感情連鎖は止まらなくて関係ないことまで頭に浮かび心の中がいっぱいいっぱいになっていく。





“コンコン”



えっ…



「叶音?入るぞ」



つ、つばさ・・・!



思わぬ人物にバッと起き上がった。





「ど、どうしたの?」


「いや…晩飯できてるから」


「そ、そっか」



なんでこんなタイミングでくるのかな。



顔を見られたくなくて手で少し隠した。



よかった・・・涙は出ていない。