「叶音は疑り深いな~」と笑いながら運転をしている父を横目に私はシートベルトに手を伸ばした。
…この人の考えがまったくよめない。
まぁ、仮にも神様だし?バレバレはよくないんだけどこういうときは余計に腹が立つ。
といっても本職神様相手にいくら後継者とはいえまだ学生が敵うわけもなく、これ以上抵抗するのもやめた。
「---なぁ、叶音。“神様”をどう思う?」
「・・・‥神は天界の平和を保ちつつ人間界を負の存在から守る存在、でしょ?」
「そうだね。教科書通りの答えだ」
どこかひっかかった言い方をする。
なにが言いたいの…?