俊チャンが私の事をどう思っているのか不安だったし、いっぱい悩んだ。でも、自分の気持ちが分からなくなったことも、揺らいだこともない。


『ねぇ、俊チャン』
『ん?』


気持ちを伝えたら、こうやって2人並んでベンチに座れなくなってしまうかもしれない。同じ景色を見れなくなってしまうかもしれない。


『私ね、俊チャンと‥』


それでも俊チャンへの気持ちが本気だってこと、分かって欲しいって思う。だから‥

両目をギュッと閉じて言った。


『ずーっと一緒にいたいな』


返事はすぐに返ってこなかった。
1秒が1分くらいに感じて‥何時間も経ってから応えてくれたようにな錯覚を起こした。


しばらくして、俊チャンがゆっくりと口を開いた。

『俺もずーっと一緒にいたい』

『私ね、俊チャンが大好きだよ』

『俺も、結チャンが大好き』

『ずっとずっと大好きだったの』

『俺だって』


ベンチに腰掛けると、私の手の横に俊チャンの手が置かれた。2人の手が少し震えていた。緊張しているのは私だけじゃない。

視線に気付き横を向くと目が合った。でも、すぐに逸らされた。

『見つめすぎ(笑)』

照れている顔も格好良かった。

じっと横顔を見つめていたら、無意識に俊チャンの方に足が向き頬にキスをしていた。


『セカンドキス‥だね』

頬を赤くして微笑むと、俊チャンの顔全体が真っ赤に染まっていった。今までも幸せだったけど、今日からはもっともっと幸せで、毎日が楽しくなるんだろうな、と感じた。