課外学習が終ると、私達は陸上クラブの練習が。俊チャンはリトルリーグの練習が本格的に始まった。
去年までの方針とは違い、今年は練習日数が増え練習時間も長くなった。放課後に集まって宿題をする時間もなく、すぐに練習会場へと向かった。練習時間が長くなった分、辛いこともあったけれど、それ以上に得たものは多かった。特にメンタル面で成長したと思う。
みんなとは楽しくやっていた。
先輩とも後輩とも仲良くなった。ただ一つだけ。たった一つなんだけど、私にとっては重要な事が欠けていた。
会場に行けば嫌でも去年の事を思い出す。
隣で支えてくれた人は今はいない。その寂しさは消そうとしても消すことは出来なかった。俊チャンの事を考えていないフリをする事にも、作り笑いをする事にも疲れていた。
「ごめん」
そう言って、逃げ出したいって思ったことも何度かあった。
余裕がなかったんだと思う。
今やるべき事を見失っていたんだと思う。
そんな時は大きく深呼吸をした。
”お互い頑張ろう”
”もう少し待って”
俊チャンと交わした言葉や約束を思い出すと不思議と落ち着いた。辛いのは私だけじゃない、俊チャンも頑張ってるんだって。そう思うだけで体中に力が漲ってきて目がキリッとした。
俊チャンもそうだったらいいな。
そう想いながら上を見上げると、うっすらと雲の掛かった空は白くて眩しかった。
去年までの方針とは違い、今年は練習日数が増え練習時間も長くなった。放課後に集まって宿題をする時間もなく、すぐに練習会場へと向かった。練習時間が長くなった分、辛いこともあったけれど、それ以上に得たものは多かった。特にメンタル面で成長したと思う。
みんなとは楽しくやっていた。
先輩とも後輩とも仲良くなった。ただ一つだけ。たった一つなんだけど、私にとっては重要な事が欠けていた。
会場に行けば嫌でも去年の事を思い出す。
隣で支えてくれた人は今はいない。その寂しさは消そうとしても消すことは出来なかった。俊チャンの事を考えていないフリをする事にも、作り笑いをする事にも疲れていた。
「ごめん」
そう言って、逃げ出したいって思ったことも何度かあった。
余裕がなかったんだと思う。
今やるべき事を見失っていたんだと思う。
そんな時は大きく深呼吸をした。
”お互い頑張ろう”
”もう少し待って”
俊チャンと交わした言葉や約束を思い出すと不思議と落ち着いた。辛いのは私だけじゃない、俊チャンも頑張ってるんだって。そう思うだけで体中に力が漲ってきて目がキリッとした。
俊チャンもそうだったらいいな。
そう想いながら上を見上げると、うっすらと雲の掛かった空は白くて眩しかった。