「本当にまずいかも…」


辺りは暗く木々が不気味に覆い繁っているだけだ


足場はぬかるんで体は雨に濡れる一方


すると目の前に一ヶ所だけ一本の桜の木しか植わっておらず、空からうっすらと光がさしている場所がある


聡志はとにかく光の下へ走った


するとそこには真っ白な石碑がぽつんとたてられていた


「…!」


一瞬息を飲んだ


その石碑の横に泥だらけの白い服を着た女の子が倒れていたのだ


泥だらけになっていたので服がもともと白だったかも定かではない


髪がながく顔にも泥がついてる


「女の子?あの!大丈夫ですか!?」


声をかけても一切返事はなく起きようともしない


雨は弱まることなく降り続いている


「し…死んでるの…かな?」


倒れてる女の子の頬をポンポンと


真っ白な首の所に何か見えた


【E.P.K.20720403.O】


「文字…?………human PC!?」


首筋には文字が書かれていた


その瞬間それが human PC であると気付いた