あたしは帰り道を一人寂しく帰った。

いつも隣に大嫌いな龍がいた。

でも今は大好きなのに。

《なぁなぁ!今日疲れたよなぁ〜》

《はぁ?》

いつもくだらない事ばっか言う。

嫌気がさすくらい明るい口調を思い出す。

「…寂しいよ…龍…」

「…は?」

後ろで声がした。

とてつもなく明るい声。

「龍!?」

え…。

何でいるんだよぉ…。

「…何?俺がいないから寂しいの?」

驚いた顔をする龍。

愛しい龍の声。口調。

「…寂しいよ。あんたの明るい声を少し聞けないだけで。」

あたしは本音を言った。

「…お前は颯さんと結ばれる運命「うっさい!!」

龍が話てる途中で声を閉ざした。

「…颯くんの告白は断った。あたしは龍が好きだから。」

「……」

龍は口を開けない。

あたしの恋は失恋みたい。

悲しい…。

あたしはダッシュした。

龍が見えなくなるまで。