あたしは学校に行くため制服に手を通す。
もう着慣れた制服はあたしが大好きなベビィディオルの匂いが染み付いていた。
この匂いは安心する匂い。
あたしの初恋の相手、今は引っ越していないけど隣の家だった野々垣颯(ののがきはやて)。
あたしより二つ年上。
颯くんって呼んでた。
お父さんの会社の都合で引っ越ししちゃったんだよね。
だから隣がたんぼになった訳だよ。
颯くんは良くベビィディオルの香水を付けていた。
似合ってた。大人な匂い。
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