自分じゃ答えは出ないよ。

そう心に響いていた。

「颯さんを諦めて俺を好きになれば楽になるんじゃない?」

ニカッと笑い言った龍をあたしは殴りたかった。

「…あんた殴るよ。」

あたしが言うと龍はジョークジョーク♪とか言い出す。

あたしは嘘を本気にしやすいから嘘をつかれると正直困る。

だから龍は嫌い。

あたしは真剣な龍なら信じてもいいと思ってた。

龍ならいい返事くれると思ってた。

あたしが颯くんをどうすればいいか教えてくれると思った。

でも真剣に答えてくれなかった。

ふざけてた感じがした。


「…自分に聞けよ。自分の心に聞け。俺が言った事で変わる何て思わないからさ。」

龍は真剣にあたしにアドバイスをして机に伏せた。

それから数分後寝息が聞こえたのは間違いなかった。

あたしは龍を見ながら考えた。

龍が言った言葉が胸に響いた。

頭の中で呪文のようにとなえた。

つか頭の中でこだましていた。