休むことを知らない雨は今日も降り続く…
君を校舎裏に呼びだしたのは、どうして伝えたいことがあるから…
「俺と、付き合ってください。」
気持ちはふやけることなく固まっていた
願うなら、君と一緒に、雨の下にいたい。
例えるなら…
返事をすることなく、上を向いて話しだす君。
飴くんは、お空で輝く、おっきな飴。
いつもみんなの中心
心も体もあっためる
優しい飴…
でも、私は違う…
ただ地面に落ちるだけの、不安定な、水飴…
あなたとは一緒にはいられないの…
だから、答えは…
「ごめんなさい。」
一人の校舎裏
傘はさしている
雨は小降りに…
でもなんでかな?
目の下には雨が流れていく…
頬が濡れる…
傘はさしているのに…
一人でいるのが好きではなかった
誰かを一人にしてしまうのが嫌だったんだ
雨は人を孤独にする
飴のように甘い香りがする君が
教室からいなくなったのは、雨の季節が明けたころだった…
今君は、他の誰かと
雨の中一緒にいるのかな?
黄色い飴と水飴は一緒にはならない…
君はそう言ったね?
なら…なら…
この空に七色に広がる綺麗な大きな虹は
俺たちが一緒にいないと、できないんじゃないかな?
飴がつむぐ
雨の季節の
ものがたり
【完】
どうも、ふぃよるどです。
m(_ _)m
また勢いだけで書ききってしまいました。
しかし短編しか書けねぇな…
(-"-;)
梅雨に入るこの時期に、書いてみました!
感想は甘辛問わずご自由にどうぞ!
では、読んでいただきありがとうございました!