「桜ん家って金持ち?」

「え?別に…隼人の方が金持ちでしょ?」

「でも、このマンションの最上階って……やっぱり金持ちだろ~」

「違うって、送ってくれてありがとう」

「じゃあな」

「バイバイ」


こっちが手を振ると手を振り替えしてくれた。


すこし、嬉しかったような……?



「何考えてんのあたし////」


そう言って私はエレベーターに乗った。


10回です


そおアナウンスが流れて降りた。


「ただいま~」

「お帰り……」

「お母さん~ご飯は?」

「出来てるわよ……」



お母さんはいつも私と目を合わせない――……

何故かって?


私はお母さんにとっては邪魔な存在…

私がいるから、遊びに行けない

私がいるから、家事をしなければならない

私がいるから、浮気が出来な……


私は、いらない子なんだっていつも言われてきた。

今さら、悲しくなってない――……