さてと…。私もご飯食べよ。

久世玲人の近くに座り、お弁当を広げて一緒に食べ始めた。

一緒、といっても、特に会話もない。


久世玲人はマンガを読みながらで、私はただ黙々と食べているだけだ。


最初こそ一緒に食べることに動揺していたけど、慣れってこわい。

こんな状況にも緊張しなくなっていた。




それにしても…。


焼きそばパンを食べる姿もサマになるとは…。


マンガを読みながらというお行儀の悪い格好だけど、その抜群の容姿のせいでカッコよくみえる。


男前って得だな…。

そんなことを考えながら見ていると、久世玲人が突然こちらに顔を向けた。