♪〜♪〜♪〜
さあ闇に眠る永遠の
時から目覚め知る
孤独過ちに黒い
涙を流す
あぁいつから
光りを恐れた?
逃げ惑うだけなら
誰でも出来る
飲み込んで消して
しまえばいい
その翼を染め上げる
♪〜♪〜♪〜
テレサの歌声が
闇の力を強くする
.
♪〜♪〜♪〜
放つ光りと共に勇気を
明日という未来照らし
覆っている闇を
迷わずに突き破る
鋭く輝く閃光のように
心の奥に宿る闇
広がる不安から
逃げていただけ
本当にそれだけでいいの?
違う良くない真っすぐ
向き合いまた強く輝く
それだけで見えなかった
本当の気持ちにほら
気付きまた前に
進める勇気になるから
♪〜♪〜♪〜
シェラの歌声が
ロードに光の力を与える
.
二つは光りと闇と
なってぶつかり合う
♪〜♪〜♪〜
♪〜♪〜♪〜
歌声は互いに
激しさを増す
「まだ…っぐ…諦めぬの…
…か…愚か…な…」
王はすさまじい闇を
放ちながら光りを押す
「諦…めるわけ…っ…
ねぇ…ろ………
俺は…お前と…違っ…て…
一……人で戦っ…てる
訳じゃねー…」
ロードはすさまじい
光りを放ち
‐そして‐…
「仲間の命を…
背負って戦ってんだ!!
ォオオオオオオアッ!!!」
叫びと共に光が
闇を覆い爆風が
起こった
「馬…鹿な…………」
王は灰のように
消えていった
.
「終わった……のか…?」
ロードはただ立ち尽くす
気付けば王の姿はなかった
バシィィッ
勢い良く背中を
叩かれる
「痛っ!?」
ロードは後ろを
振り返る
予想通り
「良くやったじゃねーか!」
レオナードは
笑いながらロードを叩く
「テメェ……
余程死にたいらしいな…」
ロードが剣を振り上げ
たその時
ドガッ
何かに肘がぶつかった
「…あ?」
ロードは後ろを
振り返る
.
「死にたいみたいだな
あなたたちは…」
シンが背景に鬼神を
浮かばせながら
剣を構えて二人に
切り掛かる
「「あっぶねーな!!」」
二人は間一髪で
避けた
「あんなに楽しそうな
シンを見たのは
久しぶりです」
シリアは笑顔で
三人を見つめる
「あれが楽しそう…
なのか!?」
テルは苦笑いを
しながら三人を見る
「あれは喧嘩ですって!
仲が良い証拠ですね!!」
ニーナは笑って
三人を見つめる
「あはははは…
僕には命がけに見える…」
テルはまた
苦笑いを浮かべた
きっと天然なんだろう…
テルは一人頷いた
.
「そういえばシェラ
さんは!?」
ニーナの言葉に
テルとシリアが
シェラを探す
「あそこに!!」
シリアが指差す
方向にシェラはいた
そこはテレサが
いる飛行船だった
.
「シェ………ラ……」
テレサにはまだ
意識があった
助かりはしない
ほんの少しの命の灯
「やっと会えた……
テレサ…約束果たして
くれたわね…」
シェラは無理に笑い
テレサに話し掛ける
「心残りが無くなった…」
テレサは優しく微笑む
「本当に?…
ロードの事をテレサは…」
シェラの言葉に
テレサは首を振る
「私はもういいの…
1番気掛かりだったのは
シェラを残した…事…」
テレサは苦しそうに
話し続ける
「シェラ…あなた…
どうして……」
テレサは悲しげな
笑みを見せた
「あたしももうじき…
テレサとあたしは
親友だもの…
だから……
親友を止めるのは…
あたしの役目なのよ!」
シェラはおどける
ように言った
「ありがとう…シェラ…
止めてくれて…
恐かった…
大切な者を傷つけてしまう
事が苦しくて…」
テレサは涙を流した
「大丈夫…大丈夫だから…
もう終わったの…
テレサは何も心配しなくて
いいのよ…」
シェラはテレサを
優しく抱きしめた
「ありが…と……う…」
テレサは涙を流しながら
灰になり旅だった
「テレサ…おやすみなさい
次に目が覚めたら…
一緒にあの花を…見に…」
コツ…………
足音が聞こえ
振り返るシェラ
「みんな…………」
.
「もうじき…なんだ?」
ロードは苛立ち
ながらシェラに近づく
「来ないで!!」
シェラが叫ぶと
ロードは驚いた表情で
歩みを止める
「ごめんなさい
でも別れが辛くなるのよ」
シェラは困った
ように笑う
「別れってなんだよ…」
ロードは俯き呟く
「シェラさん…?」
ニーナはわからないと
言わんばかりに
シェラを見つめる
「わかりません…
説明してくださいシェラ」
シリアは涙を目に
溜めてシェラに問う
「別れるとは
どういう意味なんだ!?」
テルは泣きじゃくり
ながら叫ぶ
.
「女神機能…
レジーナモードは
代償として生命エネルギー
を削って初めて機能する
それが原因ですね…」
シンはシェラを
悲しげに見やる
「ええ……」
シェラは手を見せる
「なっ!?」
レオナードは
小さな悲鳴をあげた
そこにいた全員
驚き固まっている
シェラの手は透けて
消えかけている
「みんなありがとう
私はもう思い残す
事は無いわ
ニーナあなたとの
約束…果たせなくて
ごめんなさい…
テル、シリア、シン、
レオナード…
ここにいないけどディズ…
せっかくあなたたちに
出会えたのに…
別れるなんてとても
辛い…
そしロード…
あなたが…
いいわ…また会えたら
あなたに言うわ」
そう言ってシェラは
柔らかな笑みを浮かべた
「シェラ………
俺は……好きだ……
好きだ…」
ロードはシェラを
見つめる
「ありがとう…
でもロード…
返事はまた今度ね…
また………」
そう言ってシェラは
消えていった
「またな………」
涙を流したロードの
呟きが空へと消えた
.