「遂に我と同等に
戦える者が…くく……」



王は剣を目にも留まらぬ
速さで振り上げる




ガキィィーーン




二人の剣が混じり合い
すさまじい金属音が
鳴り響く





「っだよテメェ!!!」



ロードは剣を
渾身の力で薙ぎ払う





「ほう…」



王は関心したように
ロードを見る





「なんで戦ってんだよ
お前はなにがしてぇんだ…」


ロードは王を
睨み付ける





「力を手にしたお前なら
わかるであろう?
世界は醜い
それゆえに悲劇を産む
ならば壊してしまえばよい
悲しみもろともな」





王は一瞬悲しげな
表情をした





「確かに…世界は醜いかも
しれない…
俺が見てきた世界は
醜い物だった

だけどな…
その中には綺麗な物も
ちゃんとあんだよ…」




ロードは剣を
再び構え強く握った





「間違いを犯すから
正しい道を知り
前に進める!!!

悲劇があるから
人は強くなれる!!

前に進めず立ち
止まってしまったら…

それを支えるのも
この世界に生きる人
なんだよ!!!!」





ロードは剣を
構え走り出した







「愚かでかつ浅はかな…
まだ解らぬか…

なれば滅びよ!!!!」



王も剣を構え走り出した