♪〜♪〜♪〜


いつか届くだから
何度もあたしは
歌い続けるの


どうか知って今まで
感じる事が出来なかった
愛がそばに


在るから
教えてあげる




♪〜♪〜♪〜





届いて…シェラさんに…







「ロード!!!
俺達が道をつくる!!
迷わず走れ!!!」


ディズは槍を振り回し
道を作る



「悪い…」


ロードの言葉に
笑うディズ




「こういう時は
ありがとうだろ!」



そう言ってディズは笑った






ありがとう…

口には出さないけれど
感謝している


大切な親友





「死ぬなよ」

ロードは真剣に
ディズを見つめる


「あたりまえだろ!」

ディズはにかっと
笑顔を見せて走り出す





二人はもう
振り向かない





背中を預けたから…







信じているから…






「こっから先は
通さねー!!」




ディズの叫び声が
戦場に響いた




黒い髪
黒い瞳
黒い翼


すっかり変わって
しまったシェラ



この階段の上に
シェラがいる




天翔ける天使は
レイブン‐烏‐
となった




「取り戻す…
今は気持ちに…
迷いは無い!!」




ロードは階段を
一気に上がっていった






たくさんの兵が
立ちはばかる


「紅痕の悪魔をナメルな」


ロードは剣を構え
フィルネに意識を集中する





♪〜♪〜♪〜


届いてけ はばかる闇を
蹴散らして Fight Fight!

踏み出す 絶望踏み越え


力を溜めて放つHeart
感じて伝わる

触れなくても分かる想いを

飛び出してゆけ





♪〜♪〜♪〜




ニーナの声が力を
与えてくれる








「うおぉぉぉぉぉっ!!」

ロードが剣を
一ふりするだけで
道が開く



「てめーらが俺の道を
塞ぐなんざ万死に
値するんだよ…」




ロードは走り続ける
もう目の前には
シェラがいる






あと少し……









シェラに手を伸ばした
その時‐




ガキィーーン



金属が激しく
ぶつかり合った






「てめぇ……っ…」


ロードは目の前の
男を睨む





「久しぶり……っく…」


グレイがにやりと笑う


相手は紛れも無い
天臨の聖者だった





「どけ…っ…」



ロードは剣を押し返す





「無理だよ…
君がどんなにすぐれて
いても僕には勝てない
こちらにはレイブンが
ついてるからね」





グレイは笑う
馬鹿にしたように







♪〜♪〜♪〜

どこか遠くで
涙を流している子供がいる

見ているだけで
締め付けられる胸痛む


そうかわかったんだ
あの子はあたしの
記憶のカケラ


暗い冷たい
闇は恐くて

震えて流した
涙の数は心の傷の数



♪〜♪〜♪〜


グレイの力が高まる
光がまばゆく
目を細めたくなるほどに


♪〜♪〜♪〜



悲しみが心を引き裂いてく
けして戻らない
時間が虚しく過ぎる

悲しみが体を引き裂いてく
傷痕が記憶を
呼び起こす辛さを隠して




♪〜♪〜♪〜





シェラの歌が
ルーダ王国に力を与える





戦いは激しくなりつつある