歌が戦争の道具になる時代
フィルネ期

我々はこの時代を
フィルネ期と名付ける

フィルネ…


この時代に現れた
宝石の名前

使う者の意志に
よって形を変える

この時代でソレは
戦の武器として
扱われた


ある特定の音波に
反応しその音波の
強さによって質が上がる



フィルネィサー
フィルネを自在に操る者



VOICEトランサー
特定の音波を持つ者
四大歌姫

VOICEトランサーに
とって名誉である
最高の称号

天駆ける天使
天空の歌姫

海を支配する人魚
深海の歌姫

天地の中立者
大地の歌姫

鈴鳴の羽音
鈴風の歌姫


フィルネィサーの
有名な通り名

紅痕の悪魔

激炎の翔馬

氷彫の蒼龍

天臨の聖者




フィルネ期、この時代
莫大な戦力を誇る
四大王国があった


北のアルド王国

南のルーダ王国

東のシュマル王国

西のリン王国



遥か昔から続く戦乱


この世から争いが
消える事はない






「おぃロード。
聞ぃてるか!?」


友人ディズは
先程から俺を苛々させる


こいつはある意味天才だ



「てめぇ……次口開いて
みろ………
髪ぬくぞオラ」


俺はディズの金髪を
少し掴む





「うおーーぃ!!!
髪は抜くな!!
いてーって!!」



ディズが暴れだす







ぷちっ



「「……………あ……」」



何かが抜けたような
いや…髪が抜けたような

じゃなくて髪が抜けた





手を見ると髪の毛が
指に挟まっている






「汚ね…………」



俺は髪を地面に
投げ捨てた





「大事な髪がぁぁ〜!!」


ディズが床に手をついて
髪?を探してる






うぜーな…
つかキモいだろ…






「おい。
諦めろ。頭皮から
おさらばした時点で
その髪に未来はねーんだよ」



我ながら正当な
意見だと関心していると







「抜いた本人に言われても
説得力ねーよ!!!
お前はあれか?
アホなのか?馬鹿なのか?」



ディズはロードに
掴みかかる




正直見苦しい(笑)