「おはよ。
野久保君に竹内君。」


校門前で山口が声をかけてきた。


「チィ~っす。」



軽やかに返事する雄太とは対照に、



「はよ。」


少し重い返事の俺。




『好きな女なら、絶対諦めるな。』